俺様生徒の甘いくちづけ
「……へ?」
それはほんの一瞬だった。
耳たぶにつけてる小さなダイヤのピアスの上に柔らかいモノが触れたのは──・・・
「ちょっと!今なにしたの…っ!?」
「ヤベッ……。やっちゃったわ」
信じられないけど、今、五十嵐くんにチュッて…耳にキスされた!?
「『やっちゃったわ』じゃないでしょっ!!」
「減るモンじゃねぇだろ。そんな怒んなって」
ちょっとだけ舌を出して、ちいさな子供がイタズラをした時みたいに無邪気に笑う五十嵐くんの顔を睨むと
この俺様男ってば
「オレさ、実は耳フェチなんだよねー。美桜の耳、柔らかくてオレ好みかも!」