俺様生徒の甘いくちづけ
───────────・・・
「なにが送ってくからよ。勝手に決めないでよ。それにあたし、頼んでなんかないし」
今度はなにが目的なの。
昨日だって…そう。
いくら看病してくれったって言っても……。
よく考えてみたら、あたしの部屋まで後をつけてたってことでしょ?
ほんとになに考えてんだか?
ちょっとでも、俺様を優しいなんて…思ったのが間違い。
それから夕方になっても…モヤモヤした気持ちが続いていた。
「あっ、古賀先生ここにいたんだ!」
「…………」
「古賀先生、俺の声ちゃんと聞こえてる?」
気持ちがどこかに飛んでて、呼ばれてることに全然気がつかなかった。
「俺のこと、無視してんじゃないよね?おーい、古賀先生」
「へっ!?」
肩をトントンとたたかれて、やっとあたしは側にいる人の存在に気がついた。