俺様生徒の甘いくちづけ
「佐野先生、笑いすぎです」
「ゴメン、ゴメン。古賀先生、見るとさ…つい、からかいたくなるんだよね」
「……え」
なんだか、じっと目を見つめられちゃって戸惑う。
「えっと、特別な意味はないから」
「わかってますよ」
「あっ、そうだ。古賀先生、気分転換に俺と今日、飲みに行かない?先生にちょっと相談したいこともあるし…」
「あたしに相談?」
「そう。生徒のことで…ちょっとね。ほら!古賀先生って俺と同期だし、話しやすいから。話聞いてくれるだけでいいんだ」
「でも、あたし…」
たっちゃんと別れてから、1度も男の人と2人で出掛けたことがないんだよね。
「頼むっ!!お願い!本当にちょっとだけでいいから」
躊躇しているあたしに向かって佐野先生が両手を合わせ、とびきりの笑顔を見せてお願いしてくる。
でも…あたしはまだいろんなことに勇気がなくて
「ホントにゴメンなさい。学校でなら、いつでも話聞きますから」