俺様生徒の甘いくちづけ
佐野先生の誘いを断ってしまった。
「すげぇ…残念。ふられちゃったか」
「えっ、ふってなんかいませんよ。なに言ってるんですか!?」
「じゃ、俺と付き合ってくれるの?」
「つ、付き合う!?なんか話がズレてますよ。今日は一緒に飲みに行けないって言ってるだけじゃないですか!」
「ハハッ、冗談だって!古賀先生はやっぱりいいね」
勇気がなくて臆病なあたしを太陽のような明るい瞳で見つめる佐野先生。
本当に楽しそうに笑う佐野先生の顔を見ていると、女子生徒の間で先生のファンクラブが存在する意味がわかった。
こんな少年みたいな無邪気な笑顔見せられたら、女の子たちが佐野先生をほっとくわけない。