俺様生徒の甘いくちづけ
「そんな悲しいこと言うなよ」
「五十嵐くんにはわかんないよ!」
涙がポロポロをこぼれ出す。
「泣くなって…」
それを五十嵐くんがブレザーの袖で優しく押さえてくれた。
「わかるよ。美桜にはすごい好きなヤツがいたんだろ?美桜にそう思わせた…そいつがオレは憎い」
「…………」
言葉では伝えきれないくらい、あたしはすごくすごくたっちゃんのことが好きだったんだ。
「美桜、オレに1週間だけ時間くんない?」
「……え」
「オレが絶対に美桜にまた恋させてやるから…」