俺様生徒の甘いくちづけ
『…冗談なんかじゃない。こんなこと、本気じゃないと言えない』
『どうして、そんなこと…言うの?』
あたしは震える手で、たっちゃんの手をとって強く握りしめた。
『目も合わせてくれないし、今日のたっちゃん…なんかヘンだよ』
『合わせないんじゃなくて、美桜の目を見れないんだ』
『なんで見れないの?』
その直後、聞かされた内容は20歳の誕生日プレゼントに全然…似合わない
───最悪の出来事だった。
『美桜、本当にゴメン。俺もまだ信じられないんだけど…子供ができたらしい』
『……こども?』