シュガー × シュガー
2階には伊織がいた。
「ごめん待たせて!なかったから受付に聞いてくるっ」
「オッケー!ここで待ってる」
あたしは受付のカウンターで
お姉さんに携帯が届いてるか聞いた。
「先程、教習生の方が一台届けてくれてたみたいです。…ちょっと待ってて下さい。」
それからお姉さんは
電話をかけはじめた。
長くなると思い、カウンター前の
椅子に座って
窓から教習を受けている人たちを見ながら待った。
どれくらい経ったかはわからない。
「平岡さん」
優しい声に振り向いたあたしは
思わず固まった。