シュガー × シュガー
どうしようあたし。
西野先生を独り占めしたい、かも。
もっともっと
西野先生と話したい。
多分もう、頭の中は
西野先生でいっぱいなんだ。
なんでだろう。
これって
好き
なのかなあ?
あたしが、西野先生を
好き?
生徒が教官に、
恋?
ぐるぐると渦巻く感情を
一気に受け止められなかった。
その時、喫煙所に見える
茶髪。
そして、スーツ。
あの横顔は…
考えるよりも先に
タバコも吸わないあたしが
喫煙所のドアを開けていた。