シュガー × シュガー
あたしは立ち上がって
電話に出た。
「玲美、どう?」
「どうって、なにが?(笑)」
「せっかくのところだけど…」
「あぁ、送迎車ね!今行くよ」
「はーい。玄関にいるね」
「了解」
電話を切ると、先生も立ち上がっていた。
「帰るの?」
「はい。今バス出るみたいです」
「そっか、なんか悩み相談なんか全然できなかったけど…いつでも言えよ?」
心臓が焼けそうだった。
ドキドキドキドキ騒いでうるさい。
なんでそんなこと言うの?
反則すぎるよ、先生。
「先生」
「ん?」
「また明日!」
あたしはドアを開けて
先生に手を振った。
「おう。お疲れ様っした」
先生も手を振ってくれた。
あたしは伊織とバスに乗り込み
帰宅した。