シュガー × シュガー




あたしは立ち上がって
電話に出た。



「玲美、どう?」

「どうって、なにが?(笑)」

「せっかくのところだけど…」

「あぁ、送迎車ね!今行くよ」

「はーい。玄関にいるね」

「了解」




電話を切ると、先生も立ち上がっていた。



「帰るの?」


「はい。今バス出るみたいです」


「そっか、なんか悩み相談なんか全然できなかったけど…いつでも言えよ?」


心臓が焼けそうだった。
ドキドキドキドキ騒いでうるさい。


なんでそんなこと言うの?
反則すぎるよ、先生。




「先生」


「ん?」


「また明日!」


あたしはドアを開けて
先生に手を振った。


「おう。お疲れ様っした」


先生も手を振ってくれた。






あたしは伊織とバスに乗り込み
帰宅した。



< 45 / 62 >

この作品をシェア

pagetop