シュガー × シュガー




「ははっ。んー、俺だって誰にでも連絡先渡すわけじゃないからね♪」



「あ、そっか。あたしは問題児なんだ!」


ぶはっと吹き出す先生。




先生、あのね。
わざとだよ。


だって、先生の言い方…

あたしにだけ特別

って聞こえるんだもん。




自惚れちゃうよ。


勝手に自惚れて
後で傷つきたくない。




先生、あんまり勘違いさせないで。



自分だけ特別って

思っちゃうじゃん。





そういうふうに思わせないで。







だけどすき。




ほんとに先生が、好き。





もう遅い。




確信したこの気持ちを
なかったことにするには
遅すぎるよ…。




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