シュガー × シュガー
抜け出せない深み





─ピピピ…ピピピ…


目覚まし時計がうるさく響く。

もうこんな時間。




結局昨日は先生に送ってもらって帰宅した。


お母さんたちはそれよりも遅く帰ってきたけど。




枕元の一枚のメモ…。


やっぱり昨日は
メールは送れなかった。


なんて送ればいいかわからないし、
悩みは昨日聞いてもらっちゃったし。


ただ「登録してください」なんて
自分のを教えるだけも図々しいし。




とりあえず、"先生"をアドレス帳に登録…っと。







自然に顔がにやける。


西野先生と
一気に近づけた気がした。





ベッドから起き上がると
床にコンビニの袋が…。



昨日先生に買ってもらったチョコ。





「あれ!?」




それと、先生のタバコが入っていた。



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