恋する魔女
「何人かイケメンいるから、彼らと飲んでストレス発散しようよ♪」


「イヤって言ってるでしょ?今は男とは会いたくないの。」


「何でよ?男嫌いにでもなったわけ?」


「違うわ。」



そうじゃない。


あたしには愛している人がいるもの。


ブライアン以外の男なんて必要ないわ。


あたしにはブライアンだけで十分。


ブライアンしかいらない。



「それにあなた、ママに頼まれたんでしょ?大方、あたしとブライアンを引き離せとでも言われたんじゃないの?」


「いや、あの・・・・・」



ほらやっぱりね。



リンマは昔から嘘が下手だった。


まぁ、ジュリアもそんなリンマだから好きなのだが。




だが、今は誰にも会いたくなかった。



「ねぇリンマ、あたしの友人だったら、あたしの幸せを願ってくれるでしょ?」


「もちろんよ!・・・あたしは人間と一緒になってもジュリアは幸せにはなれないと思ったから、ドーラママの頼みごとを受けたのよ。」


「そう。」



素直に黙ったジュリアにリンマが再び誘いをかけようとすると




「じゃぁ、あなたとの友情も今日で終わりね。」



と、冷たい瞳がリンマを黙らせた。




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