恋する魔女
「狂うね、普通は。」


「まぁ、あんだけ愛し合ってんだから当然か。だが、今日の0時過ぎに帰ってくるのは無理があるな。」



飛行機の時間がまずあり得ない。


明日が帰ってくる日なのだから、日付が変わってからこちらに戻って来るはずだ。

結果、0時1分以内に帰ってくるには瞬間移動しかないことになる。



「人間にそんな芸当は出来ないからね。」



ふざけてダニエルが笑うと。



「あぁ。だから“思う存分お仕置きする”というのはもう決定事項ってわけさ。」



ニヤリと笑うブライアン。



「あ〜あ、昼間からする話じゃなくなってきたよ。」



普段ならこんなブライアンは決して見られない。



職場のあいつらが見たら、どんな顔をするだろうな。


ホント、ジュリア嬢には感服だよ。



ダニエルはまだニヤニヤした狂ったブライアンを見て苦笑した。








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