恋する魔女
「だけど、どうやって懲らしめるの?」


「懲らしめる方法なんていくらでもあるわ。でも今回はママの差し金でしょうから手加減するつもりよ。」



いまいちピンと来ないリンマにジュリアはフフッと笑った。



「まぁ、見てて。」



そう言って、ジュリアは人差し指をクルクルッと回した。


.・。*゚・.+。゚




すると、水晶玉を覗きながら突然笑いだした。



「アハハハ!!やったわ♪上手く行った。」


「え?何が?」



リンマも一緒に水晶玉を覗く。



すると・・・・




水晶玉に映っていたのは、お酒をぶちまけられ、びしょ濡れになったブライアンの姿だった。



「え・・・ジュリア、一体あなた何をしたの?」


「ちょっと悪戯をね!ベティが丁度ブライアンにお酒を注ごうとしていたから、手を滑らせたのよ。」


「あぁ。それであんなことに。それにしてもブライアン、酷く機嫌が悪そうね。」


「そりゃそうよ。お酒をぶちまけられたら、リンマだって怒るでしょ?」


「それはそうだけど、その・・・何か違うんだよねぇ。」


「・・・・・・?」



リンマの言いたいことがよくわからなかったが、ジュリアの怒りはとりあえず納まったようだった。



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