恋する魔女
「ただいま、ブライアン!!」




「・・・・・・ジュリア!!!」




そう言うと、ブライアンがすぐに走ってきてジュリアを強く抱き締めた。



「ジュリア・・・ジュリア・・・」


「ブライアン・・・・・」



さっきの冷酷な瞳はどこへ行ったのか、ブライアンはジュリアにしか見せない甘いマスクになっていた。



確かめるように互いに、何度も何度も名前を呼ぶ。



「ジュリア・・・この日をどんなに待ち望んでいたか・・・」


「えぇ、あたしもよ。ずっと、会いたくて仕方なかった・・・」


「僕もだよ。まだ信じられない。ねぇお願いだ、僕のお姫様、愛しい君、キスをして・・・」



ブライアンは、コツンとジュリアの額に自分の額をくっつけてキスをせがんだ。



甘える彼にジュリアはフフッと微笑む。



「ブライアン、愛してるわ。もうどこにもいかないから・・・」


「約束だよ・・・」


「えぇ・・・・・」




そう言って、ジュリアはブライアンの唇にキスをした。



だが、ずっと無視されていたジュリエットがしびれを切らしたように、二人に叫んだ。




「待ちなさい、ジュリア!!」





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