恋する魔女
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「ブライアン、ずっと騙し続けてごめんなさい。」



今はブライアンの家。


二人でソファーに座っている。



ジュリエットがその場で姿を消すと、さすがのブライアンも冷静ではいられなくなり、とりあえずブライアンの家に来たのだ。



「・・・結論から言うと、ジュリア、君は・・・」


「えぇ・・・“魔女”なの。」


そう言うと、ブライアンは向きをジュリアから正面に直した。



わかってもらえない?

やっぱり魔女は嫌?



「ブライアン・・・・」



ジュリアは不安になり、名前を呟く。



1ヶ月ぶりに帰ってきて、素敵な再会のすぐ後は、突然の大告白。




「あなたに打ち明けることが怖かったの・・・。あなたを愛してるから・・・嫌われたくなかったから・・・。」



あなたなら・・・あたしが魔女でも、変わらず愛してくれると思ったの。



だから、あたしは戻ってきたの。



ジュリアは涙ながらにゆっくり言葉をつむぐ。



すると、力強い腕にグイッと引き寄せられた。





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