恋する魔女
【SIDE:ブライアン】


「おやすみ・・・ジュリア。愛してるよ。いい夢を・・・」



ブライアンはそっとジュリアの額にキスした。



激しく甘い快感の波に身を任せ、ジュリアは果て、眠りに引き込まれた。



もうこれで、君の全ては僕のモノだ。



強い独占欲が沸く。



ジュリアの白い肌には幾つも、鮮やかな赤色の花が咲いていた。




先程の行為が嘘のようにスースーと安らかに眠るジュリアを見て、ブライアンはフッと笑みをこぼした。



まさか君が魔女だったなんて・・・まぁ、考え付くほうがおかしいが、驚いたな。


確かに、最初は戸惑ったが、今までのジュリアだってジュリアであって、魔女のジュリアもジュリア。


どちらでも構わないじゃないか。


どちらも僕が愛したジュリアだ。



今もこれからも変わらず、君を愛し続けていくよ。



ブライアンはジュリアを胸に抱き寄せ、もう一度キスをすると、目を閉じた。




あぁ・・・このまま夜が終わらなければいいのに・・・・・・・




【SIDE:ブライアン(終)】




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