恋する魔女
コートやマフラー、帽子を身につけて、早速ショッピングに出かけた二人。



歩きだすと、ブライアンがジュリアの手を握った。





「寒くないかい?」


「えぇ、大丈夫よ。ブライアンの手っていつも温かいのね。」


「君を凍えさせないようにね。」



クスッと笑ってそう言ってから、ジュリアの耳元に顔を近付ける。



「夜は身体ごと温めてあげるよ。」



そっと囁かれ、ジュリアは真っ赤に。



「もう、ブライアン!!」


「ごめんごめん。でも本当のことだから、今晩も覚悟してね。」


「ブライアンてば・・・」



頬を赤く染めて呆れるジュリアにブライアンは楽しそうに笑うのだった。






某お店に入り、食器類のコーナーへ行く。



「見てみて、ブライアン!このお皿の模様とても可愛いわ。」


「色違いのものもあって迷うね。」



二人は豊富な種類の食器を順々にゆっくり見て回った。



そして、ようやくカップのコーナーにたどり着いた。



「まぁ、ブライアン!この水玉模様のもの、可愛いわ♪あ、でも猫ちゃんも捨てがたいわ。」


「時間はたっぷりあるから、ゆっくり選んだらいいよ、ジュリア。」



ブライアンの言葉にニコッと笑って頷くと、再び色々なカップを手に取り、眺め始めた。





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