恋する魔女
「それはね、」


「ジュリア!!」



話そうとした瞬間、横からブライアンの声がした。



「ブライアン。ごめんねカーティス。彼が待ってるから。」



そう言うと、目を丸くしたカーティス。



「彼って・・・お前人間と付き合ってるのか?」


「そうよ。じゃぁね。」



ニッコリ笑って挨拶に頬にキスをすると、ジュリアはブライアンのもとに走っていった。





後に残されたカーティスはポカンと口を開けていた。



まさか、あのジュリアが人間と恋をするとはな


ったく・・・魔法使い界の奴らがどれほど嘆くだろう。




カーティスは、どうやら口喧嘩をしながら出口に向かっているジュリアとブライアンを、複雑な想いで見ていた。






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