恋する魔女
ジュリアが物思いに耽っていると横から声がした。



「魔女も皆自分で料理をするの?」


「え?えーと、やる人もいれば、やらない人もいるわ。ほら、魔法で出てくるから、必要ないの。」


「へぇ、じゃぁジュリアはやってたんだね。」


「・・・・えぇまぁ。」




曖昧な答えにブライアンは一瞬キョトンとしたがジュリアが微笑んでいるので“ま、いいか”と気にしないことにした。




「じゃぁ今度は僕が食べさせて上げるよ。」


「え、でもブライアンは?」


「僕はもう充分食べたから。」


すると、ヒョイッとジュリアを自分の足と足の間に座らせた。



「はい、あ〜ん♪」


「もう・・・あ〜ん///」



照れながら食べるジュリア。


それを見て、我慢が出来なくなったのか



チュッ



「ブライアン!?」



ジュリアは突然上から降ってきたキスに驚いた。



「ジュリアが可愛すぎるのが原因だよ。僕に否はない。」



“変な理由”と自分の腕の中でクスクス笑うジュリアに、とうとうブライアンの理性が決壊したようだ。



ジュリアが無防備に抱きついてくるのがいけない。



訳のわからない理由を並べ、ブライアンはジュリアの顎にそっと触れると、それを上げ自分の唇を重ねる。



「ブラ・・・ィアン・・・・・」


「黙って・・・ジュリア・・・・・」



< 145 / 217 >

この作品をシェア

pagetop