恋する魔女
「コホンッ!!」



二人はハッとして振り替えると、わざとらしく咳をしたダニエルとジーッとジュリアを見るブライアンがいた。



“忘れてた”と二人で笑いながら小さく呟く。


すると・・・・



「全く、彼氏がいい加減ご立腹だよジュリア。久々の再開で、僕達のこと忘れちゃうのはわかるけど。」



と、見透かされていた。


二人でチラッと視線を合わせて苦笑い。



ジュリアはコニーから離れると、ブライアンの傍に駆け寄った。


だが、ブライアンは視線をわざと反らす。



「ブライアン?」


「・・・・・・・・・・・・・・」



話し掛けても、口を尖らせて無視。



いつものブライアンより子どもみたい。


可愛いんだから・・・。


でもそんなこと言ったら益々機嫌を損ねるわね。



そう思いながらジュリアはもう一度声をかける。



「ごめんね?」


「・・・・・・・・・・・・なよ。」


「え?」



わざと聞こえないフリをしてジュリアが聞き返すと



「僕を置いていくなよ・・・・」

「んっ!」



そう言いながら、ジュリアを抱き寄せ、キスをした。




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