恋する魔女
【SIDE:ダニエル】


そんな二人を見てダニエルとコニーは顔を見合わせて大笑い。



それからダニエルはコニーに一つ提案をした。




「なぁハニー、今夜はこのカップルのお邪魔は止した方がよさそうじゃないかい?」


「クスッ 確かに。1週間の最終日じゃ仕方ないんじゃない?」



そう言うと“ジュリア、食事はまた今度ね。うちらなら構わないから”とニヤニヤ顔でコニーは言った。



「ありがとう、今度お茶しましょ!」



と、ジュリアは頬を赤らめながらも満面の笑みで言った。



「じゃぁお言葉に甘えて行こうか。」


「えぇ。」



一瞬ブライアンがダニエルを見て少し頭を下げた。



貸し1つ。


ま、でも可愛い部下のためだからな。



ダニエルはわざとらしくニッコリ笑って手を振った。



そんなダニエルを不気味に思いながら、二人で腕を絡め手を繋ぎ、寄り添いながら帰っていった。




良かったな、ブライアン──




ジュリアがいない時のブライアンを一番傍で見ていたダニエル。



ジュリアを見る幸せそうなブライアンを見て、彼もホッとしているのだった。





【SIDE:ダニエル(終)】



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