恋する魔女
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『コニーが告白したって?!』


「そうなの!!」



夜、早速ブライアンのもとに電話をかけて今日の重大ニュースを報告した。



「てっきりダニエルさんから聞いてると思ったんだけどね。」


『あぁ・・・だから今日のダニエルはまともに働いてなかったんだな。』



“ダニエルの不審な行動の理由がわかったよ”


と笑って言うブライアン。



「不審な行動?」


『うん。例えば、書類を見ても目が逝ってたり・・・あとため息を吐きながら黄昏ていたり・・・』


「まぁ!全部コニーのことを想ってたんだわ!んも〜コニーも逃げなくてもいいのにっ!」



部屋を行ったり来たりするジュリア。



しかし、何か思いついた様でハッと顔を上げた。



「そうだわ!ここはあたし達がどうにかしてあげましょうよ。」


『え、どうやって?』


「・・・やっぱりあたしだけでやるわ。」



間をあけてから言ったジュリア。


だがその思惑は全て見透かされていた。



『ジュリア、まさか魔法を使うなんて』


「バレちゃった?」



おどけて言うが、深いため息を吐くブライアン。



『ジュリア、約束しただろう?ここは人間界で』


「だから、あたしだけでやるから!ね、いいでしょ?ブライアン。」




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