恋する魔女
「席が取れてよかった。楽しみね♪」


「あぁ、それにしても変だね。中心なら空いていたらすぐ気付くはずだろう?」


そうね。もともと空いていたならね。



ジュリアはフフッと笑った。


「そうね・・・突然空いたんじゃないかしら?」


「まさか。そんなことはあるはすがない。」


「そう?とりあえず見れるんだから、もういいじゃない?」


「そうだね。」




ブライアンは納得していないのか(当然だが)渋々頷いた。





───────────・・・・





「すごく良かったわね!」


「あぁ、とても感動したよ。」



映画が終わり、二人は昼食を食べるためにレストランへ行った。





「ジュリア、何を食べる?」


「ん〜そうねぇ・・・あ、今回はあたしが払いますからね!」


「え?」


「だって、今回はあたしが誘ったんだもの、なのにお金を使わせるなんて出来ないわ。」



ジュリアのその言葉に、ブライアンは驚いた。



「そんな風に気遣ってくれたのは君が初めてだよ。」


「・・・そうなの?」


「あぁ。僕が今まで付き合ってきた女性は・・・」



そこまで言ってブライアンはため息を吐いた。



「・・・ごめん。昔の女の話をするなんて野暮だよね。」







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