恋する魔女
「別に構わないわよ。・・・それよりブライアン、何が食べたい?」


「本当にいいのかい?」


「えぇもちろんよ。ついでにあなたが言うその野暮な話を聞かせてね。」


「え・・・・・・」




ニヤリとジュリアは笑うとブライアンは笑いながらため息を吐いた。




ジュリアにはとことん自分は適わなさそうだ。




そう思ったのだった。




「わかったよ。じゃぁ食事はイタリアンにしないかい?」


「イタリアン?」


「あぁ。なんだか、パスタが食べたくなったんだ。」



「OK♪じゃぁ近くで一番おいしいところを探すわね!」



それを聞き、ブライアンは眉をひそめた。



「・・・どうかしたの?」


「探すって君・・・なにで?」


「え?!」




そう思うのも無理はない。



ジュリアの手には携帯もなければ、グルメガイドの雑誌もない。




ジュリアは“まずい・・・”と思ったが、すぐに思い直した。




ブライアンにニッコリ笑うと



「バッグの中に雑誌が入ってるのよ!」



と言って、バッグを指差した。




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