恋する魔女
「ダニエルには、ちゃんと伝えてくれた?」


「もちろん!6時にジュリアの家、だよね?」


「そう。ブライアンがダニエルを迎えに行ってくれるって言ってたから、二人一緒に来るはずよ。」


「じゃぁそれまでに買い物と料理を終わらせなきゃな!」



そう言うと、二人はさっそく今夜のメニューを考え、足りない食材を買いに街へ出かけた。




────────────・・・




「買った買った♪早く家に帰ろう。時間がなくなる。」


「あら、張り切ってるのねコニー。」



“別に”と言うが、顔が赤い。



ダニエルのために作ってあげたい気持ちが溢れてるわ。



フフッとコニーに気付かれないように小さく笑った。




その時、後ろからバイクが走ってきた。


そして、次の瞬間




「キャッ!!」


「ウワッ?!」



突然の後ろからの衝撃で転びそうになった。



何が起きたのか分からず、すぐに体を起こすと、コニーがハッとした。



「あ、バッグ!!」


「え・・・あ!!」



どうやらあのバイク乗りに取られたようだ。




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