恋する魔女
ジュリアは立ち上がると、一直線に走り去るバイク乗りに対し、物を下に引っ張る動作をした。



.・。*゚・.+。゚



───ドサッ



すると、バイク乗りが手にしていた二人のバッグが、手から離れ地面に落ちたのだ。



「え、あ、落とした!チャンス!」


「えぇ、早く行きましょ!」



バイク乗りは拾うのが面倒なのかそのまま去っていった。




「あ〜良かった。」



傍まで走っていきバッグを拾い上げる。




「ホント、間抜けな強盗で助かったよ。」


「フフッ。さ、帰りましょ?時間がないわ。」




そう言って、二人は何事もなかったかのように、足早にジュリアの家に帰った。






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