恋する魔女
「ほらね。」



ブランド物のバッグの中から出てきたのは、小さなグルメガイドの雑誌。



「あぁ、そうだったんだ。いやぁ、ビックリしたよ。何も使わないで探すなんて、魔法でも使うのかと思ったよ。」


「あら、使って見せる?」



ハハハと笑うブライアンに合わせ、笑ったジュリア。



だが・・・・




焦ったのはこっちだわ。


はぁ、魔法を使わないのがこんなに不便なんて・・・。


しかも、隠すのも大変ね。




ブライアンに気付かれないようにジュリアはため息を吐いた。




それから二人はオススメのレストランを見つけ、向かった。










「これすごく美味しいわ!!」


「本当だね!店の雰囲気もいいし、値段もお手頃だし、言うことなしだ!」




ブライアンもジュリアも、この店がすっかり気に入ったようだった。






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