恋する魔女
美味しく食べていると、向こうから女の子が走ってきた。




「あの子、可愛いわ♪」



ジュリアは女の子を見て頬を緩ませた。




「君は子どもが好きなのかい?」


「もちろん!純粋で可愛いわ。」


「そうか。僕も好きなんだ。」


「ホント!?」



ジュリアはパッと顔を輝かせた。



「あぁ、純粋で美しい人がね。」



ブライアンがそう言うと、ジュリアは輝かせた顔をシュンとさせた。



「あれ、どうかしたかい?」


「だって・・・純粋で美しい人が好きなんでしょう?」


「あぁ、そうだよ。おまけに言うと、ブロンドの髪とミステリアスな紫色の瞳もね。」



そこまで言うと2、3秒たってから、ジュリアの顔は赤く染まった。



「分かったかい?僕の好きな人が・・・」


「ん、でも・・・確信が持てないわ。」



ニヤッと笑って言われ、ブライアンは笑った。




「全く・・・君はどんどん僕の心を引き込んでいくな。」


「あら、それはお互い様よ。」




照れたように首を傾げて言うジュリアに、ブライアンは「適わない」と思ったのだった。






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