恋する魔女
「ママ、どうしたの?せっかくイイとこだったのに・・・」



それには同意したいが出来ずに苦笑いのブライアン。


そんな二人を冷ややかな瞳で見下ろすドーラは、一つため息を零してから口を開いた。



「まったく鬱陶しい程暑苦しいねぇ。見たくもないものを見ちまったよ。」


「じゃぁどうしてここに来たのよ。見たくないなら帰って頂戴。」


「出来ることなら帰りたいし、長居は無用だ。だが、今はそんなこと言ってらんないんだよ。」


「え?」


「どういうことですか?お義母さん。」



母の言葉に首をかしげる二人を無視し、ドーラは腕を振り上げた。



「二人には悪いがね、今日から数日間はあたしの言うとおりにしてもらうよ。」


「「えっ?」」



.・。*゚・.+。゚



その瞬間、ドーラはブライアンに向かって魔法をかけた。


そしてすぐに、その場からいなくなってしまった。



「ちょっとママ、どういうことなの?ブライアンに一体何の魔法をかけたのよ。」



だが、ドーラからの返事はなかったのだった。





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