恋する魔女
ドサッと持ってきた荷物を置き、ブライアンは床に座り込んだ。


そんな彼を見て、ジュリアはすぐにコーヒーを用意した。




「ありがとう。」


「いいえ、元はと言えばあたしのママがいけないんだし・・・」



申し訳なさそうにすると、ジュリアは後ろからフッと抱きしめられた。



「ブライアン?」


「会社を休むのは確かに気が引けたけど、君とこうしてゆっくり過ごせると思えば、すごく嬉しいよ。」


「本当に?」


「もちろん。」


「怒ってない?」


「どうして怒るのさ。君といられるんだから、僕が怒ることなんてないだろう?」



「良かった。ありがとうブライアン。大好き。」



ブライアンの腕の中で、振り向きギュッと抱きつく。

そんな彼女をこの上ない程愛しく想いながら、ブライアンも腕の力を強くする。


そうして見つめあえば、自然と唇が重なり合う。


何度も角度を変え、深くなるキスに、ジュリアは蕩けそうになる。





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