恋する魔女
体に力が入らなくなり、全身でブライアンにしなだれかかる。


そんな彼女を受け止め、ブライアンはジュリアの首筋に舌を這わせる。



「ぁ・・・ブライアン・・・・・」


「ジュリア、君が欲しいと体が訴えてるよ。」



“いいかな?”と耳元で囁けば、ピクンと反応するジュリア。


そのまま抱き上げ、ブライアンは寝室の扉を開けた。



そっとベッドにおろし、覆いかぶさると、ブライアンの瞳は優しく熱っぽくジュリアを見つめていた。



「愛してる・・・ジュリア。このまま、ずっと二人だけで生きていけたらいいのに。」


「本当にそう思ってるの?」


「あぁ、もちろん。いつも、僕の目の届くところにいてほしいと思ってる。君を籠の中に閉じ込めたいと思うことだってあるんだ。・・・魔法が使えれば、出来るのかな?」


「そうね、出来るかもしれないわね。」


「じゃぁ、ジュリアが手のひらサイズの小人になーれ。・・・なんてな。」



しかし、そう言って二人で笑った瞬間




.・。*゚・.+。゚




突然、目の前が光ったのだ。



と同時に、さらに視界からジュリアが消えた。




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