恋する魔女
オズワルドは、ジュリアの訴えに、瞑っていた目を開けた。




「本当に、人間界で暮らす覚悟があるのか?」


「もちろんよ。」


「僕はただのサラリーマンですが、全力でお嬢さんをお守りいたします。」


「フン、お前こそ今は若く顔も良いが、年老いて顔も体も使えなくなってからは、せいぜいジュリアに捨てられないよう頑張るんだな。」


「あたしは、浮気の甲斐性なんてありません!もちろんブライアンにだって・・・」



心配になって顔をのぞくと、ブライアンは意地悪く笑ってジュリアの腰を引き寄せた。




「大丈夫。僕の心と体は君のことしか、女性だと判断しないらしい。」


「ふふ、良かった。」




ジュリアが安心して、ブライアンに唇を寄せようとすると、オズワルドは顔を真っ赤にして怒りだした。




「わしの前でキスをするな!こうなったら、ブライアン!お前を婿に認める最終テストをしてやろう。」


「テスト・・・ですか?」


「あぁ、そうだ。テストを受けないのなら、お前は魔法使いとなりわしのもとで修業だ。」




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