恋する魔女
ふわりと浮きあがった体に、驚くと、ブライアンの腕に包まれていた。



「ブライアン!」


「さぁ、言ってごらん。今、僕になんて言ってたかな?」


「人間か魔法使いかなんて関係ないわ。たとえあなたが魔法使いになったとしても、悪魔になったとしても、一緒にいられるのならあたしはそれでいいわ。だって、きっとどのあなたもステキに違いないもの」


「な、そんな!?」




抱き合う二人を見て頭を抱えるオズワルド。




ジュリアならば、必ず魔法使いになることを止めると思っていたからだ。





「パパ、確かにさっきまでのあたしなら、魔法使いにならないでと考えていたわ」



実際ブライアンにも言ったしね。



でも




「気が変わったの!パパが無理に離そうとするから、もうどんな形でも彼といたいと思ったの。」


「ホント、我儘なお姫さまだよ。」




言葉とは裏腹に、笑顔でジュリアを抱き締めるブライアン。




「あたしのこと、見つけてくれてありがとう。ブライアン。」


「こんなに可愛い彼女を間違えるもんか。よかった、ジュリア。」




両親の前にも関わらず、熱く抱擁を交わす二人。



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