恋する魔女
ジュリアの素直な気持ちを聞いてドーラはため息を吐いた。



「・・・・仕方がない。アンタがそこまで言うなら。」


「じゃぁ、家もいいのね!!」


「あぁ、家でも車でも飛行機でも、何でもお好きにどうぞ。」



だが“ただし”と低い声で静かに言った。



「もしも、アンタが彼のせいで傷つけられたら、ただじゃおかない。海に捨てられようが火に投げ込まれようが、文句はなしだと・・・」

「言っておけばいいのね。」


「いや、夢で直接言っておくよ。」




アハハハハ・・・と笑いながら、その場から姿を消した。





残されたジュリアはふと思った。




「あたし・・・ママに彼を紹介してないのに、誰だかわかるのかしら?」




一人、首を傾げるジュリアだった。







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