恋する魔女
「でも、そのうち君のご両親のもとへご挨拶に行かなきゃね。」


「挨拶?」


「あぁ、君とお付き合いさせてもらってる事を許して頂かないと。」



それを聞き、ジュリアは感激した。



今まで付き合ってきた魔法使いはそんなこと一度も言わなかった。



言わなくても、両親とも分かっていたということもあるからなんだが・・・



人間が、なのか


それともブライアンが、なのか


それはジュリアには分からないが


人間とはここまで紳士なのかと、ジュリアは驚いた。



「ジュリア?どうした?」


「いいえ。あなたがあたしのことをそこまでしっかり考えてくれていたなんて、とっても嬉しいわ。」


「当たり前じゃないか、君は僕のお姫様なんだからね。」


「ブライアン・・・///」




ジュリアは頬を染めながら微笑んだ。



そして、そっと背伸びをしてブライアンの頬にキスをした。




「ありがとう、愛してるわ。」



そう言うと、今度はブライアンが照れたように、頭をかいた。






「まったく、僕のお姫様は困った子だね。」







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