恋する魔女
それから二人で一緒に、予約をしていたレストランへ向かった。



仕事の話や、他愛のない話に花を咲かせ、二人は楽しい時間を過ごしていた。




「あなたの上司の方って、とてもユーモアの溢れる方なのね。」


「あぁ。でも若い女性が好きなのがたまに傷かな?」


「あら、プレイボーイ?」


「ん〜・・・まぁ、そうだね。結婚してないし、特定の女性を作らないんだよな。」


「そう、早く出来るといいわね。」


「そうだねぇ。好きな人が出来てどんなに幸せか、僕も毎日言ってるんだけど、聞かないんだよね。」


「そう。残念だわ。」




とそこへ、美人なウェイトレスが近くへやってきた。



後ろのテーブルを片付けているようだった。




「ねぇそういえば、ブライアンは・・・」



ジュリアはそこまで言って、ブライアンの目がおかしいことに気が付いた。



「・・・・・ブライアン?」



ブライアンの目の前で手を振る。



すると



「っあ!な、何だい?」



急に目を覚ましたように言った。



「・・・・あなた今、どこ見てたの?」


「え?彼女の胸を、えっ?!」


「ブライアン!?」


「や、違うんだ。口が勝手に・・・」


「あなたは、上司のような方じゃないわよね?あたしを泣かせるようなことは言わない人よね?」


「当たり前じゃないか!例え、彼女の体が君よりも魅力的だったとしても・・・あっ!!」



ブライアンは急いで手を口に持っていった。



だが、時すでに遅し─────






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