恋する魔女
フランス 首都パリ───




.・。*゚・.+。゚




公園に姿を現したジュリア。



運良く誰もいなかった。



「パリは3年ぶりくらいかしら?」



魔女界での服ではなく、オシャレな夏の装い。




街を歩けば、行き交う人々は皆振り向く。




けれどそんなのはお構いなし!




さ、ショッピングに行くわよ!!




意気込んでジュリアはお気に入りのお店を目指し歩きだした。





───────────・・・・




「う〜ん・・・買いすぎたかしら?」



今買ったばかりの洋服が入った大きな紙袋をみて呟いた。



はたから見たら、紙袋を一つしか抱えていないのだが、実はもう魔法で買ったものを家に送っているのだ。



今頃部屋は服の山だろう。



またママに怒られちゃうかも・・・



だけどママだって若い時は1000万ぐらい平気で使ってたと言ったわ。



あたしはまだ800万ぐらいしか使ってないわよ。





魔女の金銭感覚・・・いや、女王の母親譲りのこの金銭感覚は、誰にも理解できないだろう。







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