恋する魔女
ジュリアはハトになって、ブライアンが働く会社へ向かった。



〈ここだわ。〉



ジュリアは窓に止まり、ブライアンを探した。




〈ここじゃないのかしら?〉



探すこと10分ようやく見つけだした。



自分のデスクに座り、うなだれている。



隣から背中を叩いているのは、同僚のようだ。



〈窓の外じゃ聞こえないわ!〉



.・。*゚・.+。゚



ジュリアはハトのまま中に入り、ブライアンの側までゆっくり近づいていった。



「そう気を落すなよ。次があるだろ?次が。」



そう言っているのはブライアンの横の男性だ。




ブライアン、ごめんなさい。

ママが魔法をかけていたなんて知らなかったの!

お願い!

あたしを嫌いにならないで!






「無理なんだよ。」


「あ?」



〈え?〉




「無理なんだ・・・ジュリアの次なんて。」




そう、弱々しく呟いたブライアン。







< 30 / 217 >

この作品をシェア

pagetop