恋する魔女
進展と言えば、ジュリアに人間界で初の友達が出来た。



ひょんなことから知り合った友人で、名前をコニーと言う。




おちゃらけていて、話上手なコニーに、ジュリアはいつも楽しませてもらっている。



今日は、そのコニーと待ち合わせをしているのだ。




「・・・遅いわねぇ。どうしたのかしら?」



時計を見ると、30分遅刻している。



キョロキョロ辺りを見渡すが、コニーらしき人影は見当たらない。




う〜ん・・・連絡してみようかしら。



ミルクティーを飲む手を止め、バッグの中から携帯を取り出した瞬間




「ジュリア!」


「わっ!?」




後ろには、今電話をかけようと思っていた相手が。



「コニー!どうしたの?30分も遅刻して・・・」


「あ・・・そのことなんだけどね。」



ジュリアは顔をしかめたコニーをイスへ促した。




「まず先に謝るわ。遅れてごめんなさい。」


「いいえ。理由があるみたいだから、それを聞くわ。」


「う、うん。ここに時間通りに来ようと思って、早く家を出たのよ。」


「えぇ。」


「だけどその途中で、ナンパにあっちゃって・・・」


「ナンパ??!」





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