恋する魔女
「もう!笑い事じゃないわ!!」


ムキになって言うジュリア。



『ごめんね、オロオロする君もキュートだね。はぁ、そこにいられないのが残念だ。』



“いたら絶対に抱き締めていたよ”と優しく囁かれ、顔が赤くなってしまったジュリア。



「ブライアン、話をずらさないで!」


『照れてる君も可愛いよ?』



今日はブライアンの思うつぼらしい。


ジュリアは小さくため息を吐いた。


だが、ブライアンには聞こえたようだ。



『ごめんね、君があまりに可愛いから。それで、ダニエルだけど、会社では確かに上司と部下の立場だけど、プライベートでは普通にただの友人として付き合っているから問題ないよ。』


「そ、そう・・・・・。」


『うん。・・・確かに若い女性が好きで、付き合っても目移りして長続きしないけど、そのコニーっていう子は違うんじゃないかな?』



違う?



「違うって?」



ジュリアは電話ごしだが前に体を乗り出した。



『アイツはよくナンパするけど、そこまで追い掛けていくことは今までになかったよ?』




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