恋する魔女
それは、コニーに本気だということなの？


でも、下手なことは言えないわ。



コニーは人間界での初めての友達。傷つけたくない。



ジュリアが考えていると



『まぁ、信じられないかもしれないけど、恋をしたら人は変わるよ。』


｢･･･聞いたわ。あなたが仕事人間だったってこと。｣


『はぁ･･･お喋り。』



電話の向こうで大きくため息を吐くブライアンにジュリアは笑った。



｢でも、嬉しかったわ。あなたにとってあたしの存在が大きいことが分かったんだもの。｣



仕事人間だなんて、どうやったら想像つくだろう？



電話もメールもこまめにくれるし週末は必ずと言っていいほど一緒に出かけてくれる。




『アイツに言われなくても、そう思ってほしかったな。』


｢そこまで自惚れてないわ。｣



二人は笑った。



｢あなたに出会えて本当にあたしは幸せだわ。だから、コニーにもそんな人に出会ってほしいの。｣


『そうだね。君の大切な人は僕にとっても大切な人だ。絶対彼女が傷つかないように僕も協力するよ。』


｢ありがとう。愛してるわブライアン。･･･それから今度、仕事人間だった時の話聞かせてね。｣




それを聞いて黙りこくった後に



『･･････････やっぱり君には適わないな。』



と苦笑いした。




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