恋する魔女
その可愛い童顔には似合わない言葉遣い。
ダニエルはその激しいギャップに心臓を鷲掴みされたらしいのだ。
「彼女こそ、俺の運命の相手だ。」
彼女を想像しているのか、目は遠くを見ている。
その姿をブライアンは腰を抜かす思いで見ていた。
「あんなに美人に目が無かったお前が、そこまで入れ込むとはね・・・」
そう言うと、ダニエルはフッと笑った。
「ブライアン、悪かったな。正直君の話は信用していなかったよ。」
「僕の話し?」
「あぁ。本気で愛する人が出来たら、それ以外の女は目に見えなくなるってな。」
「あぁ、それか。・・・じゃぁ、信じるようになったのかい?」
「女に見えなくなったわけじゃないけど、彼女ほど喉から手が出るほど求める女はいないと確信したよ。」
自分でも呆れたように話すダニエルを見て、ブライアンは今夜会うジュリアのことを思っていた。
大丈夫だよ。
君が思っているほど心配しなくても、コイツは本気らしい。
コイツとこんな話が出来る日が来るなんて思いもしなかったよ。
「だが、彼女を落とすのは骨が折れるだろうな。」
「あぁ。だが、俺には女神がいるから安心だ。」
「・・・・・・誰だ?」
「お前の彼女さ。困ったら彼女に色々お願いするからよろしく伝えてくれ。」
それを聞き、ブライアンは低い声で
「ジュリアには近づくな。」
と言ったのだった。
【SIDE:ブライアン(終)】
ダニエルはその激しいギャップに心臓を鷲掴みされたらしいのだ。
「彼女こそ、俺の運命の相手だ。」
彼女を想像しているのか、目は遠くを見ている。
その姿をブライアンは腰を抜かす思いで見ていた。
「あんなに美人に目が無かったお前が、そこまで入れ込むとはね・・・」
そう言うと、ダニエルはフッと笑った。
「ブライアン、悪かったな。正直君の話は信用していなかったよ。」
「僕の話し?」
「あぁ。本気で愛する人が出来たら、それ以外の女は目に見えなくなるってな。」
「あぁ、それか。・・・じゃぁ、信じるようになったのかい?」
「女に見えなくなったわけじゃないけど、彼女ほど喉から手が出るほど求める女はいないと確信したよ。」
自分でも呆れたように話すダニエルを見て、ブライアンは今夜会うジュリアのことを思っていた。
大丈夫だよ。
君が思っているほど心配しなくても、コイツは本気らしい。
コイツとこんな話が出来る日が来るなんて思いもしなかったよ。
「だが、彼女を落とすのは骨が折れるだろうな。」
「あぁ。だが、俺には女神がいるから安心だ。」
「・・・・・・誰だ?」
「お前の彼女さ。困ったら彼女に色々お願いするからよろしく伝えてくれ。」
それを聞き、ブライアンは低い声で
「ジュリアには近づくな。」
と言ったのだった。
【SIDE:ブライアン(終)】