恋する魔女
翌日は平日だったために、見送りには行けなかったジュリア。



ジュリアは行きたかったのだが



《明日は月曜日だよ。仕事があるだろうから、見送りはいいよ。》



もう、涙が出てきそう・・・



ジュリアは渋々だが、納得するのだった。




それから1週間がたったある日。






.・。*゚・.+。゚



「ほい!・・・ちょっとちょっと、何なの?その顔は。」


「あ〜ママ・・・おはよう。」



久々にジュリアに会いに来た母ドーラは、娘のあまりの元気の無さにため息を吐いた。



「全く・・・そんなにあの下等動物がいいかね?」


「もう!下等動物じゃなくて、彼にはブライアンっていう素晴らしい名前があるの!!」



言い終わると、テーブルにうなだれるジュリア。



「そうかい。で、アンタはその男に置いていかれて悲しんでるわけだね?」


「べ、別に悲しんでなんか・・・。」


「フッ 強がるんじゃない。寂しいって顔に書いてあるよ。」



それを聞くと、一斉に目から涙が溢れだした。



「そうよ!!寂しくて寂しくて仕方ないの!!」



ブライアン・・・寂しいの。


早く顔が見たい──────






< 49 / 217 >

この作品をシェア

pagetop