恋する魔女
【SIDE:ドーラ】


あまりに悲しむ娘を見ていられずドーラはブライアンの様子を見に行くことにした。



全く・・・娘のためとは言え、下等動物のためにあたしが魔法を使わなくちゃぁいけない日が来るとはねぇ。



「そうかい。相手にしてくれないのなら、他に相手をしてくれそうな人を探すよ。」




.・。*゚・.+。゚



さっさと消えてしまった母にジュリアは



「薄情・・・・・」



と拗ねたように呟いたのだった。





───────────・・・・

〜その夜〜



.・。*゚・.+。゚



「フン・・・まぁいいとこだね。」



人間界の服装に着替えた(最新の・・・)ドーラが現われた場所は、今ブライアンが仕事で先方の方と食事をしている場所だ。



「さぁて、あのブランドだかブランデーだかいう男はと・・・」



ドーラが店の中へ入り見渡すと、ブライアンの姿が見えた。



「ようこそいらっしゃいました。ご予約は・・・」


「あ、いいえ。しておりませんわ。」


「あー・・・申し訳ありませんが、当店は予約制でして・・・」


「あら、そうなんでしたの。それでは仕方ありませんわね。」



そう言うと、ウェイターの目の前で指を鳴らした。



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