恋する魔女
【SIDE:ブライアン】


その日は朝から上機嫌でやってきたブライアンに、社内の同僚はやや怪訝な表情をした。



だが、どうやら勘違いをしている男もいるようで・・・。



「よっ!ブライアン。昨日は彼女とよろしくやったのか?」


「ダニエル、よろしくはやったが、君が思っているようなことはなかったよ。」


ん?と不思議な顔をしたダニエルにブライアンは満足そうに笑った。



「おいおい、何だよ。」


「いや別に。幸せだなと思っただけさ。」


「はあ〜あ・・・以前のお前はどこへ行ったんだ?全く・・・あの娘(こ)と二人っきりの時にどんな顔をしているのかぜひ見せてもらいたいね。」


「フンッ お前にだけは見せたくないな。」



そう言うと、ブライアンはパソコンに向き直った。



だがダニエルはまだ話があるようで口を開いた。



「なぁ、ブライアン。ここからは仕事の話だ。」



「なんだ?」と顔を見れば、ダニエルはすでに上司の顔になっていた。





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