恋する魔女
「何だよそれ・・・何かしたの?」


「ううん。ブライアンだって何もしてないはずよ?」




うーんと唸ってからコニーはニヤリと不気味に笑った。



「な、なに?」


「もしかして・・・彼氏の浮気?」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ?






ジュリアは一瞬思考停止になった。



「・・・・・そ、そんなわけないじゃない!!」


「ただの冗談だよ〜。」


「冗談でも酷いわ!彼はあたしのために二週間の出張を一週間で終わらせてきたのよ!それに今日の朝だって・・・」



そこまで言うと真っ赤になってしまった。



「朝どうしたの?」


「・・・・・・とにかく!ブライアンはあたしを愛してくれているわ!」



そこまで言われれば、コニーももう否定はしなかった。



だが、ジュリアの胸にはモヤモヤが残ってしまった。




ねぇ、ブライアン。

一体何があったの?

朝はあんなに幸せだったのに

今は不安でいっぱいよ。




コニーが来る前に考えていたパーティーの話はすっかり忘れてしまった。





< 65 / 217 >

この作品をシェア

pagetop