恋する魔女
「な・・・なんで?だって、手・・・」



理性を失いナイフを向けてきた時の勢いはどこかへ行ってしまったのか


今は完全に幽霊でも見たかのような怯えた目をしていた。



「こんなのは朝飯前。字を書くようになる前から出来ることですから。」



優しい笑顔が、一層不気味さを増す。



そして



「あなた・・・今度彼をどうにかしたら覚えておくことね。」



“魔女(あたし)を敵にしたら、身の破滅よ”



そう言うと、完全に腰を抜かし、その場に座り込んだエレンの横を通りすぎ





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姿を消した─────────

















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