恋する魔女
名前を呼ばれて後ろを振り向くと




｢ブライアン！！｣




ブライアンがいた。



二人はまるで感動の再開のようにお互いにかけより、ジュリアは迷わずブライアンの胸の中に飛び込んだ。



ブライアンも離さないという勢いでしっかり背中と腰を抱き寄せた。




そして軽くキスを交わす。



｢全く･･･想像以上だったよ。｣



と、後ろから呆れた声を出したのは



｢ダニエルさんも！｣



ジュリアの後ろで、コニーが思わず気構えする男だった。



ジュリアには軽く会釈し、そのまま通りすぎ、コニーの前まで近づいてきた。



｢Bonjour! ご機嫌いかがかな？我がハニー。｣


｢誰がアンタのハニーなわけ？！｣



コニーはキスされた手を急いで引っ込めた。



そんな険悪ムードの二人を見てジュリアが慌てたようにブライアンに話し掛けた。



｢あ、ブライアン。今日はダニエルさんと買い物だっていうのは聞いていたけど、まさか会えるなんて思わなかったわ。｣


｢あ、あぁ、僕もだよ。まさかコニーにも会えるなんて。｣



ブライアンも少々引きつった顔でコニーを見て言った。



｢あ、初めまして。コニー・バシュラールと言います。ジュリアにはいつもお世話になってます。｣



とダニエルをよけて、コニーは挨拶をした。




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