恋する魔女
ギャップに惹かれた?



思わずコニーは吹き出してしまった。



「アンタってホント面白いよ!」



そう言って、笑うコニーを見て、ダニエルはホッと胸を撫で下ろした。



“どうやら、そこまで嫌われてはいないらしい”自惚れと言われるかもしれないが、ダニエルはコニーの笑顔をそう解釈した。




「それじゃぁ、君の答えはYES?それとも、懸案期間が必要?」



ダニエルはようやくコーヒーに手を付けた。



「そうだね・・・もう少しアンタのことが知りたい。だから」


「じゃぁ、次に会う予約を入れたいな。」



間髪を入れずに、次に会う約束を取り付けるダニエル。



ここまで積極的な、しかも自分の一番嫌われる部分に惹かれたという男なんて見たこともなかった。



「じゃぁ、来週のこの時間がいい。」


「OK!空けておくよ。」



約束をして満足そうにコーヒーを飲むダニエルを見て、コニーは



こんな女を好きになるなんて、物好きか変態しかいないぞ。



と思ったのだった。



だが



〔もう・・・素直になりなさい!!〕



どこかでジュリアの声がしたように聞こえ、肩をすくめたのだった。



【SIDE:コニー(終)】


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